先手番専用定跡s-book_blackの生成手法

棋力の高い人が将棋ソフトの助けを借りながら作成された定跡として先手番専用定跡s-book_blackがある。現代において、何らかの方法で定跡を自動生成するとして、その生成された定跡の良し悪しを評価する時に、一つの基準となりうるのがs-book_blackである。この定跡は非常に優秀で、また、この定跡より長い定跡を自動生成するのは非常に大変であることがわかっている。

先手番専用定跡s-book_blackの厚い壁 : https://yaneuraou.yaneu.com/2021/11/01/thick-walls-of-s-book_black/

しかし、この定跡をどうやって生成しているのかは長らく謎であった。先月の電竜戦の2日目にたまたまその作者であるsuimon_fanさんがYouTubeのチャット欄におられたので私が質問してみたところ、以下のことを教えていただいた。

// そのチャット欄の内容をまとめた人が5chにいるので、その投稿を以下に貼り付け。

手間暇がすごくかかっているようだ。ソフトの力を最大限に借りつつ、人力で作れる最高峰の定跡とも言えるだろう。

自動定跡生成手法でこれに勝つのは容易ではない。(スーパーテラショック定跡も、現時点では勝てているかどうかは怪しい)

先手番専用定跡s-book_blackの生成手法」への6件のフィードバック

    • 人間的な判断もされてるようなので、簡単な方法では難しいと思います。
      // ところどころで定跡抜けた局面から自己対局されたりしているようなので…。

  1. dlshogi が対振りにめっちゃ強いってことはやっぱり振り飛車オワコンなのかな…
    s-book_black はようはプロ棋士の研究ノートみたいなもんということか。
    MIT で CLI な定跡管理ソフト作ろうと奮闘中…

    • いいですね!!! > 定跡管理ソフト

      ちなみに、スーパーテラショック定跡が300万局面掘れたのですけど、定跡ファイルは4GBあります(吐きそう)
      近いうちにそのこと記事にします。

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