標題の件。ニコニコ生放送(叡王戦)の検討ソフトは長らく、SDT5の優勝ソフト『平成将棋合戦ぽんぽこ』だったのですが、昨日から叡王戦の予選が新たに始まり、検討ソフトが、WCSC29の優勝ソフト『やねうら王 with お多福ラボ 2019』に変わりました。
「世界コンピューター将棋選手権」カテゴリーアーカイブ
AWSに思考エンジンを配置してssh経由で使う方法
今回のWCSC29(第29回世界コンピュータ将棋選手権)では、AWSを利用するチームが目立った。ハイスペックなPCを持ち込んで戦うよりは、軽量なノートPCだけ持ち込んでAWSを使ったほうが機材の搬入が楽だし、スペックも悪くない。しかし、普段sshを使うこともないような人にとっては知らないことだらけでどうやって良いのか戸惑うことも多かった。かくいう私もその一人であった。そういう人の助けとなるように記事にまとめておく。
1手1秒で強い将棋ソフトは1手10秒でも強いのですか?その3
Wikipediaのやねうら王のページが強烈な悪意に満ちている件
昨日、しがないテレビ番組のなかの「将棋フォーカス」というコーナーで先日開催された世界コンピュータ将棋選手権の様子が放送されました。
※ 「しがないテレビ番組」とは以下のツイートを受けてのジョークです。
Leela ZeroがStockfishを超えた件
将棋ソフトの世界では、Deep Learning勢はまだ上位のソフトに追いついていないようですが(WCSC29の決勝にDeep Learning勢は残れていなかった)、チェスのソフトの世界では、この勢力図がいままさに変わろうとしています。
今年のWCSC29の上位ソフトはAlphaZeroを超えたのですか?
囲碁ソフトのように人間による評価関数の設計が難しいとされてきた分野ではAlphaZero型の手法を採用したソフトの圧勝なのですが、将棋やチェスのソフトは比較的シンプルな評価関数(2駒関係、3駒関係やNNUEなど)でもそこそこの精度で盤面の評価ができるため、事情が異なるようです。
WCSC29でもAlphaZero型の手法を採用したソフトで決勝に残れたソフトはありませんでした。これはAlphaZero方式ですと学習が完了するまでにかなりの計算資源が必要になり、それを個人では負担できないという事情もあるのでしょう。
WCSC29でやねうら王が使用したテラショック定跡、公開しました
約700T(700テラ=700兆)局面探索して生成した30数万局面分の定跡ファイルを公開しました。
WCSC29、やねうらお出演分の動画
WCSC29、2日目、3日目にえびふらいさんの放送で私は結構しゃべったのでメモがてら残しておきます。
WCSC29、やねうら王優勝しました!
第29回世界コンピュータ将棋選手権(WCSC29)で、『やねうら王 with お多福ラボ2019』は優勝しました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
手短にいくつか印象に残った試合と簡単な感想を書いておきます。
WCSC29、2日目の感想
WCSC29、予選二日目、やねうら王は二位で通過しました。
いくつか書き留めておきたいことがあるので、ざっと書きます。