コンピュータ将棋プログラマが白旗を上げ始めたようです。

コンピュータ囲碁の世界では、長きに亘り良い評価関数を設計できずに苦心していました。評価関数というのは、人間で言うと大局観に当たる部分です。この部分をうまく設計するのが強い囲碁ソフトを作る上で必要不可欠なのですが、それは職人のような作業だと言われていました。

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世界コンピュータ将棋選手権のライブラリ制度について思うこと

来年5月に開催される世界コンピュータ将棋選手権(WCSC29)では、ライブラリ本家は、(他のライブラリを使用していない限り基本的には)ライブラリ使用とはみなされないらしい。これについて、少し意見を述べたい。

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やねうら王にNNUE評価関数をマージしました

WCSC28に出場したたぬき(the end of genesis T.N.K.evolution turbo type D)のNNUE評価関数をやねうら王にマージしました。このNNUE評価関数は、ニューラルネットワークを用いたもので、やねうら王のevaluate()のみの差し換えたもので、探索部は従来のやねうら王のままです。

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Stockfishの過去1年分の将棋ソフトへの影響について

WCSC28に向けてやねうら王のほうに半年分ほどのコミット色々取り込んだが、R20ぐらいしか変化がない。おそらく過去1年間でR30〜40ぐらいしか上がっていない。ここ1年で評価関数のほうはR200以上のペースで寄与しているというのにだ。

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WCSC28のライブラリ規程について

教師データをライブラリとして公開した場合、WCSC28の大会当日まで公開しておかないといけないのかなと思っていたのですが、WCSC28の大会ルールが発表されたのを機に、CSAの香山さんのほうにメールで確認してみました。

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