ついにこの日がやってきました!
コンピュータ将棋の開発者の方々からは称賛の声が上がっています。
「Stockfishからアイデアをもらいっぱなしで、いつか恩返しがしたい」と考えていた将棋AI開発者や、あるいは「いつかあいつらにひと泡吹かせたい」と考えていた開発者の悲願を達成しました。
コンピュータチェスの世界は引き分けになることが多く、R(レーティング)差の重みが将棋の世界とは違います。近年のStockfishのプルリクでは、R5も上げればそれは素晴らしいとみなされます。
今回のプルリクはR90以上あがるとされており、R5が「ひと泡吹かせる」であるとすれば、今回、「18泡ほど吹かせてやった」ことになります。
Stockfishの開発にはコンピュータ将棋の開発者とは異なり、そこに(一つのソフトに)多くの人が参加しているので、そこで荒波に揉まれたコードがまた我々の元に還ってくるかも知れませんね。
今回、StockfishがR90以上も一気にそのレーティングを上げるということで、Stockfish系 vs Deep Learning系のソフトの戦いはStockfish系が一歩リードしそうですね。将棋のほうも、本来なら(評価関数がKPPT型のままなら)とっくにdlshogiなどに抜かれていた可能性もありますし、今後の動向から目が離せません。
ちなみに今回のプルリクには私(やねうらお)もその名を連ねているので、強豪チェスソフトのKomodo Chessの作者が(間違えて)私に話しかけてきました。
【資料】
今回のStockfishのcommit :
https://github.com/official-stockfish/Stockfish/commit/84f3e867903f62480c33243dd0ecbffd342796fc
マジで?!w
すごい!おめでとうございます>関係者のみなさん
このブログにもいいね!を着けたかったが見当たらなかった、残念。
あなたの心の中でいいね!をつけておいていただければ十分です。(`・ω・´)b
おおおお!これはめでたい!めでたい
ちょっと見たらNNUE – Chessprogramming wikiにもStockfish NNUE – Chessprogramming wikiにも『YaneuraOu』の文字が
NNUEがGeForce RTX 2080で動く可能性はありますか?
GPUからだと応答がなかなか返ってこないので、であれば、まとめて局面送ってまとめて応答受け取る感じにして、あとCPU <-> GPU往復の時間がもったいないから、もっと大きなnetwork使って…となると、結局AlphaZeroになるような…。
おめでとうございます。
wikipediaの英文みて、やねさんの名前があり感動しました。
感動をありがとうございます。
そして、Stockfishブログにも私の名前が!
https://blog.stockfishchess.org/post/625828091343896577/introducing-nnue-evaluation