やねうらお について

BM98,BMSの生みの親 / ヒルズにオフィスのある某社CTO / プログラミング歴37年(5歳から) / 将棋ソフト「やねうら王」開発者 / 音楽理論ブログ / 天才(らしい) / 毎日が楽しすぎて死にそう

将棋が定跡で先手必勝時代に後手番でどう戦うか

将棋が大規模定跡によって先手必勝まで到達するのも時間の問題であろう。

ここで言う先手必勝と言うのは、将棋AIの評価値で400ぐらいのことを指していて、詰みまで読み切っているという意味ではないし、また、評価値400ぐらいだと人間同士の対局ではまだ一波乱も二波乱もありうるぐらいの形勢なので、AIの世界で定跡で先手必勝が証明されたところで人間の対局にはさほど影響しないと思う。(と書いておかないとコメント欄で発狂する人がおるんやで…)

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将棋は大規模定跡によって終わってしまうのか?

floodgateという将棋AIの対局サイトでTuyouraOuというソフトが2週間レーティングで1位となった。

これは、私が放流しているソフトで、337万局面の大規模定跡を搭載している。dlshogiがWCSC35の時点で330万局面収録されているらしいので、(局面数においては)それを上回った形である。

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SNSへの棋譜の貼り付け方法

最近、やねうら王プロジェクトでは大規模定跡を掘っているせいで、「この局面についてはどうですか?」などと局面を送り合うことが増えた。局面をこうしてやりとりする方法として、CSAファイル形式やKIFファイル形式などがあるが、SNSに貼り付けるには、やや冗長である。

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将棋は大規模定跡によって終わったしまったのか?

WCSC35(第35回世界コンピュータ将棋選手権)の二次予選において、dlshogi VS nshogiが、dlshogi思考時間0秒のまま勝ちきってしまった。言うまでもなく、二次予選において詰みまで思考時間0秒で指して勝利した将棋は、本大会初である。今回は、このことについて詳しく書く。

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第5回将棋AI電竜戦本戦で優勝した氷彗とは何者なのか?

先月末(30日)から、2日間、第5回将棋AI電竜戦本戦が開催された。正式名称は「文部科学大臣杯第5回世界将棋AI電竜戦本戦」と言う。ここでは、「第5回電竜戦」と書くことにする。

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