将棋は大規模定跡によって終わったしまったのか?

WCSC35(第35回世界コンピュータ将棋選手権)の二次予選において、dlshogi VS nshogiが、dlshogi思考時間0秒のまま勝ちきってしまった。言うまでもなく、二次予選において詰みまで思考時間0秒で指して勝利した将棋は、本大会初である。今回は、このことについて詳しく書く。

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将棋の本を書くのに棋神アナリティクスが使われ始めた件

これを書くの何度目かわからないが、将棋AIを無償で入手できる時代は疾うに終わりを告げた。dlshogiのモデルファイルは2021年の8月に公開されたのが最後であり、水匠は水匠5を最後に、水匠6,7,8は公開されず、tanuki-シリーズの最新版『Lí-VENGE』は有償公開となり、やねうら王の探索部の開発版(公開版より一回り強い)は、やねうら王の支援者に向けて発行されるやねうら王News Letterでのみの公開となった。

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逆王手が含まれる連続王手の千日手について

先日、定跡関係のスクリプトを書いている時に、連続王手の千日手の処理をしないといけないことを思い出した。しかし、連続王手の千日手手順のなかに一部、逆王手が含まれることはあるのであろうか?これが含まれないなら、判定を簡略化できるのだがなぁ…。

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