将棋電王戦リベンジマッチ観戦記

日頃、私が大変お世話になっているライターの坂本寛さんが将棋電王戦リベンジマッチの観戦記を書かれたようです。

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将棋ソフトに比べるとぱっと見の局面の形勢判断自体は人間のほうがはるかに優れています。ところが、先を読まないと形勢が判断できないような局面だと人間の判断が正しくないことがあります。特に終盤の詰むや詰まざるやの局面では、何十手も先の詰みまで見えているコンピューターの判断には及ばないことが多々あります。

統計的に見れば、勝負どころで人間とコンピューターとどちらが正確に局面を判断できるのかについては、いまだ人間のほうがはるかに優れているというのが私の考えですが、人間には結構読み抜けがあります。

コンピューターも枝刈りしている以上、結構読み抜けはあるのですが、相対的に人間のほうが読み抜けます。それは盲点となるような指し手がある場合や、手順を組み合わせないといけないときに特に多く起こります。

例えば後者は、手順前後が許されない場合には、突き捨てを入れる/入れないなどによる順列組み合わせになり、人間はその組み合わせを網羅しきれません。逆に「コンピューターは細い攻めをつなぐのがうまい」と言われるのは、このへんの順列組み合わせをきちんと膨大な読みによりカバーしきれるところにあると私は思います。

今回、森下先生と対局したツツカナは最新の将棋ソフトと比べると多少棋力は落ちるかも知れませんが、それを差し引いても人間の凄さを感じさせる一局でした。

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将棋電王戦リベンジマッチ観戦記” への3件のコメント

  1. チェスの場合、既に森下ルールでもソフトには歯が立たないのでしょうか?
    その場合、単純に探索深度の圧倒的な差なのか、探索数を減らして局面の評価値勝負においてもソフトが上回ってるのでしょうか?

    • チェスのほうでは、そういう実験例がないので、よくわかりませんが、もし森下ルールで人間側が勝てないとしたら、探索量の差なんでしょうね…。

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