将棋は先手必勝のゲームである。将棋AIの大会上位チームの開発者でそのこと自体を疑っている開発者はたぶんいない。とりあえずは、この記事を読むにあたって、これを事実として飲み込んでいただきたい。それで、このような先手必勝のゲームにおいて、後手はどのような戦略を取ればいいのかというのを書いていく。
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将棋AIの2024年は大規模定跡時代
将棋AIの2024年は大規模定跡時代の幕開けだ!(大航海時代みたいなノリで言ってます)
続きを読む羽生先生の発言は何が開発者の反発を招いたのか?
2つ前の投稿で羽生先生のインタビュー記事の発言を取り上げたらプチ炎上しました。私は特に炎上を狙ってやっているわけではなく、羽生先生の発言が将棋AI界隈に悪い影響が残り兼ねないので書いたのですが、開発関係者からは一定の同意が得られたものの、将棋ファンからは殺害予告やら、こんなツイートやらが届く始末です。
続きを読む角換り先手必勝時代に振り飛車が有力視され始めた件について
将棋AIの世界では角換りが先手必勝だと言われ始めた。定跡を使うと弱いソフトでも先手は強いソフトに一発入れられる可能性が出てきた。
続きを読む角換りは終わったのかについて1万文字程度で
先月のゴールデンウィークに行われた第33回世界コンピュータ将棋選手権(WCSC33)で弊やねうら王チームが準優勝したあと(この準優勝は本当に準優勝であって、ビールにおつまみで乾杯するという意味ではない)、角換りという戦型について以下のツイートをした。
続きを読む第33回世界コンピュータ将棋選手権準優勝記
WCSC33(第33回世界コンピュータ将棋選手権)ではやねうら王が準優勝となった。
続きを読む第33回世界コンピュータ将棋選手権 決勝日の早朝
今年もまたこの季節がやってきた。今回の選手権は、昨年優勝したdlshogiチーム、A100×8の8,9台構成だと言うではないか。(つまりはA100が6,70基あるってこと) AWSで借りるなら1時間4万円ぐらいかかる。
続きを読む誰もdlshogiには敵わなくなって将棋AIの世界が終わってしまった件
いま大会上位に位置するDeep Learning系の将棋AIは、評価関数として画像認識などでよく使われているResNetを用いている。ResNetについては機械学習を齧っている人ならば誰でも知ってるぐらい有名だと思うので、詳しい説明は割愛する。(ググれば詳しい説明がいくらでも出てくる)
続きを読むやねうら王がWCSCでの引き分け回数、通算で2位である件
WCSC(世界コンピュータ将棋選手権)で引き分けの回数を集計した人がいて、その結果を教えてもらった。やねうら王は通算で2位なのだそうだ。前回とか今回とかの集計結果ではなく、WCSC第1回から第32回までの通算で2位。
続きを読むふかうら王 in Ubuntu
やねうら王Wikiを充実させたことで、いままで「ふかうら王が自分の環境では動かん!」と言ってた人もすべて救済されたと思う。
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