続報) 電王トーナメントと電王戦とでルールが違う件

何やら昨日の記事があちこちで話題になっているようです。(お騒がせしてすみません)

ちなみにドワンゴの担当者から対局ルールのPDFファイルを私がもらったのは、先週の木曜です。こういうルール変更に対して、「思考エンジンの設定」画面でその変更されたルールに合わせて設定を変更するのは、当たり前だと思うのですが(プログラムが差し替わっているわけでもないですし)、「設定を変更すると読み筋が変わりうる」というのは是非が問われるところなのかも知れません。

ところで、やねうら王が貸出時に「思考エンジン設定はこうしてください」という設定を書いてメールで送ったわけですが、それを見ると、256手引き分けルールはオフになっているという指摘をさきほどドワンゴの担当者からもらいました。

そうです。確かにオフにしてました…。

256手ルールは電王戦では採用されないものとして思ってました。(その設定を私がメールに書いたときには)

昨日、私が対局ルールのPDFファイルを読んでいるときに「256手に到達したとき」に関する説明があって、「あ、256手で引き分けにする設定オンにしなきゃ。いやオンだったんじゃね?」とか考えているうちに「256手設定、オンだとこのルールではまずいんじゃないか」と気づいて昨日の記事を書いてしまいました。

そんなわけでして、やねうら王の思考エンジン設定は本番当日、変更する必要はないです。(変更しません。)

他の開発者の方で、電王トーナメントのときのまま256手を引き分け扱いにしている人はその設定をオフにしたほうがいいでしょうけど…まあ、そんな開発者はいないような気もしてきました。現場からは以上です。

続報) 電王トーナメントと電王戦とでルールが違う件」への6件のフィードバック

  1. ブラウザ版やねうら王の公開もうすぐですね。
    楽しみです。
    噂(私の妄想)ではやねうら王が負けるとやねうらさんが一枚ずつ脱いでいくとか・・
    3月下旬(月の21日から末日までの間)だから
    早くてあと10日、遅くても2週間ちょっと待てば
    公開ですね。
    Coming Soon

    • ブラウザ版のやねうら王、弊社社員にネットワーク部を書いてもらおうと思ってたのに、彼が別件で忙しくて…。3月下旬は無理かも知れません><

  2. まずは「安心」致しました。

    CODE VS.の記事やその公式サイトを拝見した際にも思ったのですが、
    ソフトウェアを作り上げる際には、根底にあるルール(仕様)が何よりも重要で、
    その変更や開示のタイミングには敏感にならざるを得ないですよね。
    仕事を請け負って作業を始めた後で、
    クライアントが途中でいきなり「やっぱり○○にして!」とか「実は○○でした!」言い出すようなことですから。

    当日は画面越してはありますが、純粋に勝負を見届けさせて頂きます。

    追伸
    先日のコメントは、「私の気持ちを正確にお伝えする」ことを実行するための「コード」の作成を検討した結果、「英語」を記述言語として書かせて頂きました。
    私の非礼を深くお詫び致します。

    • まあ、この手の対局はルール次第で興業的に面白くなったり、ならなかったりするので、そのへんの調整が難しいのだとは思います。

      事前貸出ルールも批判の多いルールですが、事前貸出ありのおかげで「電王戦Finalへの道」の動画はとても面白いものになっているので、一概に否定もできませんし…。

  3. ルールの話から話はずれますが、
    対談「知はどこへ向かうのか」(後編)
    http://news.mynavi.jp/kikaku/2015/03/10/001/
    の山本一成氏の対談の中で「ディープラーニング」の話が出てきますが、やねうらお氏もやはりディープラーニングには興味を持っていますか?

    • deep learningは興味あります。20年ぐらいにニューラルネットワークを熱心に研究してたので…認知科学的なアプローチでもっと早くに技術的な進化をすると思っていたのですが、ここ20年、人間の脳に迫るにはいたりませんでしたね…。

へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です