AWSに思考エンジンを配置してssh経由で使う方法

今回のWCSC29(第29回世界コンピュータ将棋選手権)では、AWSを利用するチームが目立った。ハイスペックなPCを持ち込んで戦うよりは、軽量なノートPCだけ持ち込んでAWSを使ったほうが機材の搬入が楽だし、スペックも悪くない。しかし、普段sshを使うこともないような人にとっては知らないことだらけでどうやって良いのか戸惑うことも多かった。かくいう私もその一人であった。そういう人の助けとなるように記事にまとめておく。

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EvalHashの最適なサイズは?

やねうら王でも、評価関数の計算時間は馬鹿にならなくて、NNUE型の評価関数でもCPU時間の40%~50%は評価関数の計算に費やされている。評価関数は前局面からの差分計算しているものの、それでもわりと重たい処理だ。(他の部分がさまざまな最適化によって、ほとんど時間を費やさなくなっているとも言える。)

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将棋の定跡でgameply(初期局面からの手数)って要ります?

やねうら王の標準定跡形式において、局面はsfen形式で書かれています。sfen形式は末尾にgameply(初期局面からの手数)が書かれています。やねうら王では、gameplyが異なる場合、その定跡にはヒットしませんでした。

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Leela ZeroがStockfishを超えた件

将棋ソフトの世界では、Deep Learning勢はまだ上位のソフトに追いついていないようですが(WCSC29の決勝にDeep Learning勢は残れていなかった)、チェスのソフトの世界では、この勢力図がいままさに変わろうとしています。

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やねうら王アップデート!テラショック定跡の生成に対応しました

やねうら王V4.85でテラショック定跡の生成がユーザーの皆さんでできるようになりました。やねうら王V4.85でテラショック定跡の生成がユーザーの皆さんでできるようになりました。

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将棋ソフトに定跡ビュアーが何故必要なのですか?

テラショック定跡を公開後、比較的巨大で価値のあるはずの定跡なので、その定跡ツリーを可視化しようとする人たちが現れて、何やら外部ツールとか作ってくださっていたりするんですけど、私には今ひとつ有用性が理解できないのです。

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3年以上誰も発見できなかった探索部のbugがRustによって見つかったという話

だいたいにおいて、やねうら王ほどメジャーな将棋ソフトの探索部に大きなバグを埋め込むことは常識的に考えると不可能である。多くの人が改良に参加している&参考にしているので、誰かの目に止まるはずではある。ところが、公開後、数年も誰も気づかなかったbugがつい先日見つかった。Aperyの平岡さんが、AperyをRustで書き直している時にRustのコンパイラが警告を出したので気づいたと言うのだ。(WCSC29の会場で平岡さんから直接教えてもらった。)

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1手1秒で強い将棋ソフトは1手10秒でも強いのですか?その2

前回記事の続き。この連載、やねうら王の強さの秘密のすべてを曝け出している気がしなくもないのだが、こんなに赤裸々に書いてしまっていいものか悩むところではある。しかし本日また欲しいものリストに入れていた猫砂(1個5千円もする)が4個も届いたので届いた猫砂の数だけはやねうら王のアップデートをしたり、定跡を掘って公開するなり、記事を書くなりしなければなるまい。

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