最近はコンピュータ将棋用にメモリをたくさん搭載する人も珍しくはないが、64GB程度積んでいるとメモリの初期化に時間がわりとかかる。USIプロトコルでは時間のかかる初期化はGUI側から”isready”が送られてきたあとに行うことになっているが、ここで置換表のためのメモリをゼロ初期化すると少し困ったことになるのだ。
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やねうら王を AWS Lambda で動かす件
AWS Lambdaでやねうら王を動かせたそうなので記事にしときます。
あやねるサーバー、あやねるゲート出来ました
先日、pythonからやねうら王を操作できるアダプター、Ayaneをリリースしたばかりですが、これを用いたスクリプトがいくつか完成したのでご報告させていただきます。
pythonからやねうら王を駆動できるアダプターAyane、公開しました
みなさん、python使ってますかー?私、久しぶりにpython使ったら文法とか全部忘れてるんですよ。リハビリを兼ねて、pythonからやねうら王を使うためのアダプターを書いてみました。1000行近い意外と大きなソースコードになってしまいましたが、かなり綺麗な設計になっていると思うので、使いやすいと思います。
ShogiGUIの棋譜解析でやねうら王の定跡が表示されるようになりました
先日、竹部さゆりさんにやねうら王で対局してもらって、そのあとShogiGUIの棋譜解析の使い方を説明してたんです。
将棋ソフト開発者がStockfishに貢献する日
やねうら王を始めとする従来型の将棋ソフトはチェスのソフトであるStockfishの探索部を参考にしているのに、Stockfishに何ら貢献していないという趣旨のことを先日記事に書きました。
電王盤の検討ソフトがやねうら王になりました
標題の件。ニコニコ生放送(叡王戦)の検討ソフトは長らく、SDT5の優勝ソフト『平成将棋合戦ぽんぽこ』だったのですが、昨日から叡王戦の予選が新たに始まり、検討ソフトが、WCSC29の優勝ソフト『やねうら王 with お多福ラボ 2019』に変わりました。
AWSに思考エンジンを配置してssh経由で使う方法
今回のWCSC29(第29回世界コンピュータ将棋選手権)では、AWSを利用するチームが目立った。ハイスペックなPCを持ち込んで戦うよりは、軽量なノートPCだけ持ち込んでAWSを使ったほうが機材の搬入が楽だし、スペックも悪くない。しかし、普段sshを使うこともないような人にとっては知らないことだらけでどうやって良いのか戸惑うことも多かった。かくいう私もその一人であった。そういう人の助けとなるように記事にまとめておく。
EvalHashの最適なサイズは?
やねうら王でも、評価関数の計算時間は馬鹿にならなくて、NNUE型の評価関数でもCPU時間の40%~50%は評価関数の計算に費やされている。評価関数は前局面からの差分計算しているものの、それでもわりと重たい処理だ。(他の部分がさまざまな最適化によって、ほとんど時間を費やさなくなっているとも言える。)