Aperyみたく、入玉時のK(玉の位置評価)に加点した状態で学習させると入玉模様の将棋をそこそこうまく指すことが知られています。
電王トーナメントに出場した超やねうら王も今回、それをやってみました。
結果、入玉模様の将棋でもそこそこうまく指せるようになっていると思います。(アマ高段レベルには十分達しているかと…)
今回の電王トーナメントでもtanuki-相手に入玉させそうになりますが、tanuki-の駒が足りないこともあって、きっちり入玉を阻止しました。この将棋、なかなか味わい深いものがあるので是非棋譜を並べて鑑賞してみてください。
【第3回電王トーナメント】tanuki-超やねうら王 横歩取り△3三桂戦法
http://ameblo.jp/shogi-strategy/entry-12098673684.html
この棋譜を見て、「ソフトは入玉模様の将棋が弱いからなぁ」という人はそうそういないのではないかと思うのですがいかがでしょうか。
WCSC2015決勝リーグのAWAKE -NDF戦は相入玉でしたが、千田先生も絶賛する内容でした。
もう上位ソフトは入玉将棋もプロと遜色無いレベルになっているようですが、双方完全に逃げ切って点数勝負になったときがどうなのか気になりますね。
floodgateを見ていると、ソフトはまだ入玉への踏込や、危機感を感じるのが遅いような気がします。
http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2015/11/28/wdoor+floodgate-600-10+Apery_Twig_i7-5820K+UNKO+20151128073006.csa
http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2015/11/29/wdoor+floodgate-600-10+icecream+Apery_Twig_test+20151129160007.csa
入玉をすると駒得>自玉安全度な評価値が出てしまっているように思います。
玉の価値に15000点とかいう点数をつけるのであれば、仮に1一玉、2一と、1二銀の三駒関係に2000点、とか付けてもいいような気がします?
改善されているとはいっても、まだまだソフトの弱点として根深く残っているように思います。
題と逸れた否定的な意見で申し訳ありません。
劣勢時に、ソフトは「仕方ねえ入玉狙うか・・・」じゃなくて「玉を囲って終局を遅らせよう」といった指し手を選ぶ傾向があるように思います。
これも一種の水平線効果なのかなと思ったり・・・
持ち時間が短いからでは…。
(´・ω・`)
前は自玉が安全で駒得してると、相手に入玉されて寄らなくなってるのに+何千とか評価値つけてたけどそれは改善されたの?
昔に比べればずいぶんマシになってると思いますよ。最新版のAperyで1手15秒ぐらいで懸案の局面を確認してみては。