世界将棋AI 電竜戦が今日から開催される

世界将棋AIの大会、「電竜戦」が本日2021年11月20日、21日と2日間にわたって開催される。

中継用のURL一覧

中継サイト
https://golan.sakura.ne.jp/denryusen/dr2_production/dr1_live.php
参加者一覧
https://golan.sakura.ne.jp/denryusen/dr2_production/members.html

YouTube配信
1日目午前:
https://www.youtube.com/watch?v=rWt42VqpRPw
1日目午後:
https://www.youtube.com/watch?v=ITo_IYAB9_Q
2日目午前:
https://www.youtube.com/watch?v=l1OiXQwVfdY
2日目午後:
https://www.youtube.com/watch?v=F1PzxMqyU1M

やねうら王チームについて

私は、(みざうら王チームから)やねうら王として参加。チームメンバーは、たややんさん、Mizarさん、flukeさん。
たややんさんは水匠として単独チームとしても参加。
Mizarさんはふかうら王として単独チームとしても参加。

// ルール上、開発者は2つのチームの掛け持ちできる。3つ以上の掛け持ちも可能だが、その場合は2つしか本戦に進めない。

私はマシンがないのでAWS使うのだが、NNUEで参加するため、AWSのc5.metalが一番良いスペックのインスタンス。ところがこれ96vCPU(≒スレッド)しかない。2年前のWCSC29(世界コンピュータ将棋選手権)の時と同じスペック。要するに3年ぐらい前のマシンスペックなのだ。

対して、たややんさんなど高級スリッパ(AMD Ryzen Threadripper 3990X)を使うチームがたくさんあって、そっちは128スレッドなので、npsに2,3割の開きがある。R50ぐらいの差であろうか。これでは勝ち進むのは厳しい。

MizarさんはA100×8を借りているのではなく、自前のGeForce RTX 3090で参加なのでどっちかと言うとエンジョイ勢かな?

現場からは以上です。

1日目実況

ここに実況を書いていきます。(あとで見返すためのメモ)

[10:05] たややんさんの水匠が、PCを設置させてもらっている弁護士事務所のお掃除の方が電源コンセントを抜いてしまったそうで、1回戦、いきなり回線切断負けのようです。これは波乱の幕開け。

[13:15] 二番絞り、A100×16を使っているらしいです。本大会で一番ハイスペックなマシンのようです。二番絞りとやねうら王とは3回戦で当たり、二番絞り(先手)側の定跡は9手目で切れて、やねうら王側は26手目まで定跡。これにより3分ほどリードして、かつ定跡抜けてしばらくはやねうら王側がやや有利であったようなのですが、中盤で力負けしました。

本大会、やねうら王側はスーパーテラショック定跡(100万局面前後)なので、相手より定跡の精度や定跡の手数で負けたことはいまのところないです。さすが100万局面というところでしょうか…。

[16:10] 電子政府きふわらべがillegal move(非合法手)を指して反則負け。電子政府きふわらべはユーザーが専用のサイトから指し手を投票することでその指し手がさせる仕組みを採用しているが、ユーザーがおかしい文字列を送信したのか、指し手の先頭に”- -“が混じっていて、対局サーバーが非合法手として見なしたようだ。

つまりは、電子政府きふわらべ、国民がクーデターを起こしたんだな…。

[18:40] 予選は、ふかうら王 2位、水匠11位、やねうら王は13位。10位までが本戦に進めるので、水匠とやねうら王は残念ながら予選落ち。水匠は一回戦で電源コンセントが抜けたのが痛かったか。やねうら王は、スーパーテラショック定跡で定跡負けした戦いはなかったし、評価関数が+R100ぐらい上がっていたものの、AWSのc5.metalが3年前のスペックなのでマシンスペックでずいぶん損をした感じ。

2日目実況

Mizarさんのふかうら王チームが本戦に残ったので、ふかうら王チームに私も参加することになりました。(電竜戦のルール上、一人2つのチームまでは参加できる。3つ以上のチームに参加した場合、そのうちの2チームだけが本戦Aリーグに進める。)

[0:00] 今日はふかうら王チームは、私がお金を出してAWSでA100×8を借ります。(昨日は、Mizarさん個人の所有するGeForce RTX 3090×2で動かしていました)

[7:00] MizarさんがAWSでA100×8のインスタンスを借りて、昨晩テストしてうまく動いていたのですが、今朝立ち上げようとしたら、アカウント盗難の恐れがあるのでブロックしましたとか何とか出ててAWSが使えない。(アカウント盗んで仮想通貨のマイニングする輩がいるので、GPUインスタンスは盗難チェック厳しいようだ。Mizarさんは半年ぐらいAWSを使っていなかったのが祟ったか…)

[8:45] ふかうら王チーム、MizarさんのAWSアカウントが復旧しないので私がA100×8を借りることにしました。いまセットアップ中。一局目には間に合いませでした。次の対局から間に合うといいですなー。

[9:00] ふかうら王、1回戦の裏(本戦は同じ対局相手と先後入れ替えて2局ずつ指す)からAWSで参加します。

[12:00] ふかうら王、現在4勝2敗で2位です。初戦で負けてなければ1位だったんですけどねぇ…。こうして見ると初戦で負けたの痛すぎ。

[19:00] 8回表終わって、現在、ふかうら王3位。1回戦表を落としていなければ現時点で1位だったのに…。くそぅ…。

[19:15] 大会中なのにやねうら王にプルリクがどんどん飛んでくるぞ?

[19:30] 8回裏終わって、ふかうら王はdlshogiとの直接対決2連勝で、dlshogiが3位に陥落。ふかうら王、2位。

[20:50] ふかうら王、二番絞りに二連敗しました。A100×16、GCPで借りるの1時間6000円ぐらいだと思うんですが、弊チームも借りたかった。(GCPは一度料金を支払いをした実績がないと、GPUインスタンスを借りられないという制限があるようで借りられなかった。)

終わって、GCT電竜が優勝、dlshogiが2位、ふかうら王3位。GCT大会二連覇。今回、DL勢が増えたのに二連覇は凄い!

[21:00] 終わってみれば、1~3位、5位がDL勢、4位がNNUEという形なので、DL勢とNNUE勢とで明暗分かれた印象です。とは言え、DLの棋力の伸びもそろそろ限界に近そうなのでここからどうなるか注目です。

大会の運営の皆さん、お疲れさまでした!

13 thoughts on “世界将棋AI 電竜戦が今日から開催される

  1. お疲れ様です。上位はDL一色になるのかなと思いきやそんな事は無かったですね。
    明日は2日目。どれが優勝するのか。本命はふかうら王かな

    • 見てて楽しかったです。ふかうら王に優勝してほしかったけど勝負の世界は厳しいですね
      燃えたよ・・・・まっ白に・・・・燃えつきた・・・・まっ白な灰に・・・・・・・・みたいな心境ですか?
      dl強いですね。1位A100使用、2位A100使用、3位A100使用。藤井聡太4冠さんとかが勉強で使うときはA100x8とか使うのかな。NVIDIA A100 ETSA100が1個で140万円なんだが・・・

      • A100×8ですと高いですが、推論に使うならA100と3090って性能に大差ないので、家庭用PCに3090を8基つなげればいいんじゃないっすかね。(仮想通貨のマイニング用のリグでそういうのよく見かけます) いまは3090、30万円以上しますが、そのうち元の値段に戻ると思いますし、300万円ぐらいの予算で組めるなら藤井聡太さんならお小遣いで買えちゃうでしょうw

  2. 主催者基準の統一スペック大会ってもう無理なんでしょうか?
    スリッパ3990xとA100x8だとスペックの基準的にいい線いってると思うのですが

    • 統一スペックにするには、主催者がそのマシンを用意しないといけないですね。用意するのにわりとお金がかかるので、スポンサーがつかないとなかなか…。

      GeForce RTX 3090ぐらいのマシンで長時間対局ぐらいなら費用はそんなかからないので主催したい人がいれば実現可能でしょうね。

      あるいは、思考エンジンを投稿したら勝手に対局してくれる対局場があればいいのかな?(この話、私は10年前から言ってるんですけど誰もやらないですね…)

  3. A級は 63-4-23 で先手の勝率は 70.0 %、後手は 25.6 %になりました。
    千日手を除くと先手73%後手27%ぐらいだし後手の千日手は0.7勝でもいいかも・・・
    (先手の勝率 r のときに後手の千日手を r 勝とするのが正しいのかは知らない)

    先手の勝率が高いのはDL系の特徴なのかA級ぐらいのRだと本質的にそうなるのか

    • 後手勝率 25.6%、低すぎワロタ。ちなみに、仮に先手勝率90%だからと言って、後手千日手を0.9勝扱いにしてしまうと、千日手が簡単に狙えるゲームの場合(将棋はたぶんそう)、過大評価となりますね。

      • 0.9勝だとほぼ千日手 = 後手勝ちだし、そうすると千日手スコアが詰みと同じになって本将棋と別ゲーっぽくなる可能性もあるからよくなさそうですね。
        そういう調整をするなら単に後手勝ちで r/(1 – r) 勝とかの方がよさそう。

    • TSECはそこまでひどくないから(互角局面から始めてるんだから当たり前だけど)
      現実的な解決策だと
      (1)必ず先手と後手1セットで対局する
      (2)連珠のように指定局面から対戦する
      (3)先手側の持ち時間を減らす
      くらいでしょうか

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