将棋の平均手数、プロ棋士の対局の平均は110手強らしいです。しかしこれは、棋力に依存するものであることがわかってきました…というのが、本動画の趣旨です。
Komafontさんの協力を得て、floodgateの棋譜を調査しました。なかなか興味深い結果が得られたと思うのですが、いかがでしょうか。
ちなみに、floodgateではmax_moves(最大手数)が256手に設定されていて、これを超えると引き分け(0.5勝)扱いとなります。
いまどきの将棋ソフト(R4000以上)だと256手がmax_moves設定だと20%ぐらい引き分けになるようで、これによって、上位のソフトが下位のソフトと引き分けてしまい、(レーティング差が開かなくなってしまう)団子状態にあります。
このことから、floodgateのmax_movesの値はもっと大きな値にすべきだと主張する開発者が増えてきました。(これについて詳しい話はまた別の機会に)
横軸に max_moves
縦軸に 引き分け率
で max_moves あたりの限界効用を求めたい
確かに…。
思考時間別に数種類のグラフが色分けされてると素敵かも
なるほど…。
max_movesを増やした会場に現行の会場でR4000以上とかR3500以上とかの条件を付けて招待して対戦させた場合、Rってどんな感じに分散していくんだろう?
入玉=勝率重視の安全勝ちという評価になるから手数が伸びるのでしょうが、評価値が多少下がっても最短手数で勝利を目指すように設計するなら違ってくるような気もします。
いまの将棋ソフトは詰みまでの手数(近さ)みたいな概念は導入してないので、評価値が高いほうが安全とも限らないですし、評価値が詰みまで近いとも限らないので、まあ…。
将棋の技術が向上してレートが上がって超上級AI同士の対決になると、ミスが減って相手の攻撃の手を潰しまくることになって、すると序中盤の細かい有利を擦って削ってこじ開けていくような将棋になるのと、終盤も最強の粘りで入玉を狙ってくるので、どうしても手数が伸びちゃう……ということでしょうか。
しかしそれは、将棋の先手必勝度が低い……後手も勝ちにくいにしてもかなり粘れることを示しているような。
もし将棋の先手必勝度が高ければ、高レートAI同士でも手数伸びにくい…気がします。
> もし将棋の先手必勝度が高ければ、高レートAI同士でも手数伸びにくい…気がします。
一理ある。