1997年に発売されたNINTENDO64の『最強羽生将棋』。その攻略本には21手で詰ませる手順が掲載されている。
「最強羽生将棋」完全攻略活用ブック―佐島家の野望
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4819701770/aaaaab0c-22/ref=nosim/
この21手の手順は、この著者の小田切 秀人さん(元奨励会、指導棋士六段)が手作業で発見したとされている手順である。当時、手作業でこの手順を考案されたということ自体、驚くべきことであるが、この記録が本日、26年越しに更新されたというニュースが飛び込んできた。
N64最強羽生将棋 攻略本の最短手順を26年越しに更新しました
https://midorism64.hatenablog.com/entry/2023/12/30/111434
更新したのは、緑SM64さんで、TASの研究をされている。緑SM64さんは、最強羽生将棋のチャート(定跡ツリー?)の研究のために自動的に手順を研究するツールを自作されていた。
しかし、そうは言っても、組み合わせとしてはわりと多く、19手の手順のうち、先手番だけすべての組み合わせを試す場合(後手はこの将棋ソフトが返してくれるものとする)、30の10乗ぐらいの組み合わせがある。力任せに調べるにはちょっと探索空間が大きいようである。何かしら工夫が必要だ。
それもあってか、今回の発見は、シンプルに手作業で発見されたそうだ。これは、自動化するツールを作成して長年研究し、コンピューターの癖を掴んでいたからこそ達成できたことのようだ。今回の偉大なる記録とその弛まぬ努力に感服する。同時に、冒頭で挙げた攻略本の著者である小田切 秀人さんの記録も、26年間誰も打ち破れなかったということも同時に称賛に値すると思う。
年末にほっこりする将棋ソフトのニュースでした。
攻略本が存在したことにも驚きました。
ゲームソフトだから変なことではない…のか…?
将棋ソフトの攻略本が存在するのもこれが初でしょうし、指導棋士の方が書いてるというのはこれが最初で最後でしょうな…。
ちなみにこのソフト、次の一手問題と詰将棋問題があるのでこの本にはその解答も掲載されています。確かにその解答は、欲しい人もいるでしょうね。
なつかしー!!
ソフトも攻略本も持ってる!(はず)
64の森田将棋は別にあったから、金沢将棋の系統でしたっけ……
よくご存知で。金沢将棋の系譜でしょうな。開発元のセタは、95年にPlayStation版 金沢将棋’95、セガサターン版の 金沢将棋 を発売してるので、このソフトも同じ思考ルーチンではないかと思われます。
このソフトはNINTENDO64のローンチタイトルだったので96年の発売かもですな…。(Wikipediaに97年って書いてあったので何も考えずに書いてしまいましたが…)