今日は将棋電王戦第一局のAperyと斎藤慎太郎五段との対局ですが、実況する気力がないので昨日の続きを書いていきます。記憶を頼りに書いていますので、実際のインタビューでは言葉足らずになっている部分が多々あるかも知れません。
— 今回、やねうら王は後手番ですが、後手番だと勝率は下がりますか?
私「先手番だと初手を仮に10通りのなかからランダムに選ぶとすれば、コンピュータが後手番のときと比べると人間側が研究しなければならない量が10倍になりますから、事前貸出しルールでは、後手番の勝率はかなり下がりますね。」
— 事前貸出ルールについてはどう思いますか?
私「ルール自体は八百長ルールだと思いますが。しかし、電王戦Finalへの道の動画を見ていると、このルールがあるからこういう面白い動画が見れるんだなと思い、そんな悪いことばかりでもないなと思いました。」
— そうですか。
私「(佐藤映像のことだから、いまの「八百長ルール」のところだけ切り抜いてループ素材にして、BGMにされたりしてな…)」
— おもてなし定跡や(やねうらおさんの)「(プロ棋士に)勝たせてあげたい」という発言は、対局するプロからすると大変失礼だという意見がありますが?
私「私はそうは思いませんね。私は人間側を応援していますから。」
— おもてなし定跡を入れた理由というのは?
私「Ponanzaなんかはプロ棋士の定跡を早い段階で抜けるんですよね。中盤が長いほうが勝負どころが増えるので、棋力差がある場合、勝率が上がるからですね。しかし対局するプロ棋士の先生からすると『Ponanzaとやっていると(普段指さない戦型なので、普段のプロ棋戦で指す将棋での大局観が)おかしくなりそう』という声があります。そこで、プロの棋譜にある指し手からだけの定跡を作成したのがおもてなし定跡です。」
— それは対局するプロ棋士側からすると舐められてると感じるのでは?
私「私にはその感覚はわかりませんね。」
— 稲葉さんの「やねうら王の指し手はひねくれている」についてはどう思いますか?
私「中終盤についてはわかりませんが、序盤の定跡自体は、プロ棋士の棋譜から生成しているわけですからそこが『ひねくれている』と言われても、『それはお前ら(プロ棋士)が指した指し手だろうが』と思いますが(笑) とは言え、この手法だとプロ棋戦ではとっくに不利だとわかっているような定跡も混じることになりますから、そのへんが『ひねくれている』と言われると言われるゆえんなのかも知れません。」
— なるほど。
私「(ここまでの長々とインタビューあったけど、佐藤映像のことだから、
稲葉『やねうら王はひねくれている』
やね『お前らが指した指し手やろが!(怒)』
こんな感じでしか使われへんのちゃうやろか…。)」
— 稲葉さんは「今後も将棋の研究のためにパソコンを活用することはない」とおっしゃています。棋譜を検索するような使い方はあっても、指し手の研究のために将棋ソフトと指すことはないと。これについてはどうですか?
私「将棋ソフトと実戦で指しても何も得ることがないと私は思いますね。中終盤、コンピュータの指し手に感心することはあっても、それを自分が真似れるわけではないですし、指し手や手筋だけならコンピュータの棋譜を見ればそこから学べますしね。実戦で自分が指す意味がない。この意味において、トレーニングのためにコンピュータと実戦をするというのはトレーニングの方法が間違っています。」
— 稲葉さんは正しいと?
私「プロ棋士の間での研究局面を将棋ソフトを使って検討するのは有効だと思いますが。稲葉先生も、研究局面などの検討に使えばいいと思いますよ。」
— そうですか。
私「(
まさかいまのところ、PVでは、
稲葉「将棋ソフトとやっても将棋は強くならない」
やね「稲葉先生も研究局面などの検討に使えばいいと思いますよ」
こんな風になるんやろか。いや、下手したら、字幕テロップが入っていて、
稲葉「将棋ソフトとやっても将棋は強くならない」
やね「(将棋が強くなりたければ)稲葉先生も研究局面などの検討に使えばいいと思いますよ(嘲笑)」
とかなってるんやろか…。くわばらくわばら…。
)」
(【後編その1】につづく)
佐藤映像は悪魔のようですね!
冗談ですけど、そんなに悪意を感じますかね。
戦いも和の精神でわびさびをもってできれば一番いいですよね。鋭利な切り合いではなく。
人の和とコンピュータの鋭利さと、その間のエッセンスが取れればいいと思います。
両刀最強ってことで・・・。
佐藤映像は悪魔のようだと私が勝手に思い込んでいるだけかも知れません。そんな私の想像を良い方向に軽く超えてくれるのが佐藤映像!…だといいですなぁ…。(´ω`)
あまり佐藤映像のPV内容を特定しすぎると、
そのまんま編集されて
○ 編集:佐藤映像 (原案・監修:やねうらお)
になる予感・・・
わはは。それはそれでいいかも。