電王トーナメント裏話その4

ponanzaの持つ定跡について。

ponanzaとの定跡対決

電王トーナメント、予選(1日目)にて。真やねうら王とponanzaとが直接対決。ponanzaチームの山本くんとの会話。

やね「あれ?先手38銀からの定跡、ponanzaも持ってるんだ?凄いね」
山本「(以前、ponanzaの定跡を)ゴミクズだと言ったの、謝ってもらおか(笑)」
やね「ときどきゴミの山からお金発見されることあるやん?あんな感じちゃう?ゴミの山にも宝物は眠ってるんやね…。(笑)」
山本「何をうまいこと言うてるの…」

このあと、ponanzaの評価値がponanzaから見て少しマイナス側に触れるが、そのあとほぼ一直線の変化を経て、ponanzaの評価値が少しプラスに傾きはじめる。

山本「これどういうことなん?読み筋通り進んで、悪いと思っていたけど、実は(その進行で)そうでもなかった(ラッキー)ってこと?」
下山「うん…」

このへんでponanzaの定跡に疑問符が付いたのか、本戦ではponanzaは定跡をオフにして戦うことに。

平岡さんが、LazySMPを採用していると(定跡がオフでも)比較的指し手がバラけやすいらしく、定跡をオフにしていても(3台ともが)同じ展開になって負けることはまずないだろうからオフにしたらいいのではないかと山本くんと話をしていた。

最後の最後まで定跡をオフにしなかった真やねうら王は、定跡勝負ではponanzaに勝った…のかも知れない。

電王トーナメント裏話その4」への3件のフィードバック

  1. ポナンザに一撃入りましたからね。
    さすがのトリックスターぶりというか。
    ソフトにも性格が出るんでしょうか?

  2. 良く分かりません。
    深く読んで作った定跡が
    トーナメントでの浅い読みでの評価値よりも
    正確だったということに見えるのですが

    そうなると「これどういうことなん?」
    と不思議がるのが逆に不思議になる。

    • ponanzaに搭載されている定跡は、そんなに深くまで読んで作った定跡ではないようで、その定跡を抜けた局面では結構形勢に不安もあるということなんでしょう。

      それで、そのお互いの定跡を抜けた直後(11手目〜)、ponanzaと真やねうら王とは激しい斬り合いになったのですが、その時点でponanzaは読み筋通り進んで自分が少し悪いと思っていたようですが、さらに局面を進めて(そこで読み直して)みると実はそんなに悪い局面ではなかったことが判明したということです。

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