俺たちは雰囲気で探索部を書いている

コンピューター将棋の探索部はStockfishの探索部に追随していくだけで自動的に強くなると言われた時代もありましたが、どうやらそれは今年で終わるかも、です。

というのも、ここ半年ぐらいのStockfishの改良を将棋ソフトに取り込んでもほとんど強くならないからです。レーティングの伸びで言うとR10あるかないかぐらい。計測できるか出来ないかぐらいの差です。

そもそもhistoryやLMRまわりの改良があるごとに、探索パラメーターをすべて調整しなおす必要があるのですが、この調整に私は毎回電気代を1万円ぐらい使っています。AWSを借りるとなるとその10倍ぐらいかかるので、全然安いと言えば安いのですが、あまり頻繁に調整したくはないところですね。

また、これだけ探索部の伸びが鈍化しているならStockfishに追随するのは年に1回ぐらいで良いような気はします。

あと、棋力だけで言うと探索部を改良するのはやめて、評価関数の改良に時間を費やしたほうがよほど良いのでしょうね。

いまですら、コンピューター将棋の開発者で、その探索部を深くまで理解している開発者は少ないですが、今後はその流れが加速するのかも知れません。

 


俺たちは雰囲気で探索部を書いている” への7件のコメント

  1. 以前やねさんは、ponanzaのはstockfishの探索部より優れているとおっしゃっていましたが、棋力的にどれくらい優れていると思われますか?
    または評価関数の差がそのままponanzaとその他のソフトとの差になっているのでしょうか?

    • ponanzaは「評価関数に合わせて探索部のパラメーターを調整する → 評価関数の学習進める」を繰り返しているところがミソなのだと思いますけどね。他のソフトはどちらかを固定してイテレーションを回しているので…。

  2. その画像はマガジンに載ったというponannzaのやつなのですか?私は買いそびれてしまいました><

  3. ここで質問するような事じゃないですが
    リッチなギークが買えそうなスパコンAuroraがNECから500万で発売されるそうですが、Aurora用にコードを書き換えるのは可能なんでしょうか。もし可能でしたらNPSはどの位出そうですか。くだらない質問ですみませんm(_ _)m

    • 以下にアーキテクチャの資料がありました。
      http://www.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp/wp-content/uploads/2015/02/2_aino.pdf

      コア数、少なめにしといて、メモリ帯域を稼ぐ感じですね。メモリ帯域を稼ぐと言っても連続したメモリアドレスの読み書きが速いだけで、おそらく1命令で処理できるbit幅が大きいのでしょうから、行列演算とかには向くのですが、コンピューター将棋のようなメモリをランダムアクセスするような用途には向かないです。4コア×3Mnps = 12Mnpsも出れば良いほうではないでしょうか…。

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