結論から言うと、『柿木将棋』の棋譜読み込みがUnicodeに対応していないためです。
対局者名とかでsjis(Shift_JIS)で表現できない文字が使われていると困りますし、いまやUncodeは十分に普及していると考えられるので、『将棋神やねうら王』では棋譜はutf-8で書き出しています。
『将棋所』、『ShogiGUI』はこれで読み込めるのですが、『柿木将棋』ではこれで読み込めません。同作者(柿木さん)の『Kifu for Windows』はV6→V7になったときに対応しているので、『Kifu for Windows』の最新版のほうでは読み込めます。
いまどきUnicodeに対応していないのはありえないと思うので、これは柿木さんが柿木将棋のほうを修正すべき問題だと私は考えます。(柿木将棋を購入された方が柿木さんのほうに要望を出すべき)
とりあえず以下の方法で回避はできることを確認しています。
・クリップボード経由で貼り付ける。(本ソフトでクリップボードに棋譜を貼り付け(Update1以降、Ctrl+Cで可)したあと、柿木将棋のほうでクリップボードからの貼り付け)
・棋譜ファイルをテキストエディタで開いてsjisで保存しなおす。
・『Kifu for Windows』のほうで棋譜を開いて保存しなおす。
Kifu for Windows V7 でも現状ではMyShogiで書き出したKIF形式の棋譜を読み込めないのですが、こちらはUpdate1で対応予定です。
KIF形式では
#KIF version=2.0 encoding=UTF-8
KI2形式では
#KI2 version=2.0 encoding=UTF-8
というヘッダがUTF8エンコードされた棋譜をKifu for Windows V7に読ませる際には必要になるようなので、これらのヘッダをUpdate1以降では追加するようになります。
将棋ウォーズ棋譜管理ツールというフリーソフトで保存したcsa形式のファイルが将棋神やねうら王(1.1.3)ではエラーとなり読み込めませんでした
確認して頂けると助かります
(゚д゚)おお!!本件、修正致します。ご報告ありがとうございます。
http://www2.computer-shogi.org/protocol/record_v22.html
CSA棋譜形式の規定では
2.7 コメント
“‘”(アポストロフィー)で始まる行は、ソフトが読み飛ばすコメントとする。
文の途中からのコメントは、記述できない。
2.8 マルチステートメント
“,”(カンマ)を用いて、複数の行を1行にまとめることができる。
となっていて、現在はマルチステートメント構文を用いても行の途中からのコメント文は記述できない、という解釈になっていました。将棋ウォーズ棋譜管理ツールではこの解釈に反して、マルチステートメント構文を併用してコメント文を記述しているようですね。
マルチステートメント構文とコメント構文の併用も解釈できるようにするか検討してみます。
加えて、将棋ウォーズ棋譜管理ツールでは初期局面の文字列で、1筋の空白マスを ” * ” ではなく、行末の空白文字を削って ” *” と出力しているようです。
(2) 一括表現
1行の駒を以下のように示す。行番号に続き、先後の区別と駒の種類を記述する。
先後の区別が”+””-“以外のとき、駒がないとする。
1枡3文字で9枡分記述しないといけない。
CSA棋譜形式では、1マスを3文字で記述しないといけないと記されているので、これに違反した棋譜を棋譜ウォーズ管理ツールは出力していると言えそうです。
一応、こちらの異常にも対応しておきます。
本件、V1.14以降で修正されます。(Mizarさんが修正してくれました)
非公式アップデート、今週末ぐらいにまた公開します。