ONE_PLYというのは、1手を表す値のことです。固定小数になっていて、1手(ONE_PLY) = 64だと、0.5手を意味する値は 32 となります。
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さて、StockfishでONE_PLYはいつから1になったのでしょうか?
え、やねうら王って今ONE_PLYが1とか2とかなんですかhttps://t.co/XmYpkq7b1T
— sako@海底 (@kaitei_shogi) August 17, 2018
Stockfishでも気まぐれにONE_PLY = 1になったり2になったりしてた時期があったように思うのですが、結局ONE_PLY = 1で落ち着いたようです。
1よりは大きな値のほうが細やかな延長が出来てよさそうに思えますが、王手されているときの延長は、1手で問題ないようです。(将棋でも1手で問題ないかどうかは微妙なところです。将棋の場合、手駒をたくさん持っていると結構王手が続くので、もう少し小さな値のほうが好ましいという考えもあるのですが、1手延長にしておいても各種枝刈りの部分で結局は枝刈りされるときには枝刈りされるので、あまり問題ではないようです。)
2,3年ぐらい前に技巧の出村さんと私が話したときは、技巧ではONE_PLY = 64でやっていて、こうしたほうがONE_PLY = 1で調整するより、少し成績が良かったとのことでしたが、LMRのほうはあまりこのへん細かくしてもLMR用のテーブルが大きくなるので良し悪しなんでしょうね。
そんなわけでしてONE_PLY = 1にしとくのが現代では良さげです。