perft10が終わった。(将棋の開始局面から合法手10手で到達できるノード数等の統計情報のカウントの話です。念のため。)
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perft 10 perft depth = 10 nodes = 328508718203382 , captures = 5991530109830 , promotion = 2853105172082 , checks = 2310279117871 checkmates = 42154478 |
328兆ノードか…。
1,2日で終わるのかと思ったら、1週間近くかかってやんの…。たぶんメモリに20GBほどしか割かなかったので、置換表があまりうまく使えていなかった(置換表のエントリーを新しいほうの情報で必ず上書きするようにしてたこともあって)、そのへんのロスがあったのだろう。
たぶん、perft 11はこの50倍ぐらいの時間がかかる。いまの方法だと1年近くかかる。
メモリ帯域がもう少しあれば並列化に意味があるのだが…。depthが少ないときは置換表に書き出さないようにすればいいかも…。あとはお前らに任せた!
perft9はこちら。
いまperft 9が終わった。将棋の初期局面から9手で到達できる局面の数がわかった。(手順前後込み) 11.6兆局面あるようだ。正確な数字は次のツイートで書く。次はperft 10だ。俺は将棋のperftの世界記録を更新する。(たぶんperft 9以降まだ誰もやってなかったはず)
— やねうら王 (@yaneuraou) December 14, 2015
perft depth = 9 nodes = 11661472222632 , captures = 192307327995 , promotion = 96264455880 , checks = 83245184398 checkmates = 657904
— やねうら王 (@yaneuraou) December 14, 2015
>perft11はもうやらん。あとは任せた!
お疲れ様でした。
お部屋の暖房もかねての、世界記録達成、おめでとうございます。
そうして、この結果はさっそくギネスに報告しなくてはいけませんね。
(かかった電気代のことは知りません、、、。)
PCが止まって部屋が寒すぎるので次はひまうら王の学習を回します。
おお、是非とも。
しかし、こうして宿題が方付くのも冬将軍のおかげ、そうして計算機能付きヒーターのおかげですなあ。
ありがたや、ありがたや。
(電気代は知りません。でも理論上は温風ヒーターと同等のはずですよね。)
外気とPC発熱の温度差を利用して熱電変換で発電すれば永久機関は目前です。
熱力学の第二法則!!ヽ(`Д´)ノ
>当時はdepth3ぐらいが精一杯のところでしたから・・・
>「昔の将棋ソフトは何故あんなに遅かったのですか?」・・より引用
depth3で25470局面
よくは知りませんが現在では多分depth5~7あたりまで探索しているのでしょう。
中央値のdepth6で547581517局面
森田将棋の25000倍の探索量相当ですか。
そこまで違うと「強いが所詮ソフト」から「~先生」と言われるまでに変化してしまいます。
そうして、時折みせるdepth10探索。
ここまでくるともはや「バケモノ」でありましょうか。
まさに「反復深化法、恐るべし」でありますね。