おもてなし定跡はおもてなしすぎ?

事の発端は習甦の竹内さんが、「(2014年の電王戦のために貸し出した)習甦には、色んな定跡を入れておいたところ、それはプロ棋士の先生に非常に喜んでもらえた」と言い出したことである。

「それならワイもやったるで〜」と習甦と同じ手法で定跡を入れようと思った。

32手目まで、depth 16で探索して、評価値が大きくマイナスでなければ定跡に登録していくのだ。

ところが、これで私がやったところとんでもない糞定跡が生成された。後手の初手42玉とか62銀とか、本当、これを指したやつをゲンコツしてやりたい。

たぶん、習甦とやねうら王とでは定跡の生成のために使っている棋譜の質が違って、やねうら王のほうは結構ゴミのような棋譜も混じっている。4手目で角を素抜かれる棋譜だとか、二歩反則負けの棋譜も混じっていたりする。そのへんが根本的な原因のような気もするが、ともかくこれではさすがにまずいと思い、depthをもっと深くして探索するようにしたというのが先日の話だ。→ コンピューター将棋の定跡をデザインする

しかし、今回、やねうら王は後手であり、プロ棋士側は初手で定跡を外そうと思えば外せるわけである。まあ、私がその立場であれば迷わず初手で定跡を外す。ただし、搭載されている定跡に大きな欠陥があり、もっと有利になる一本道に誘導できる局面を見つけていたら、その局面に誘導するためにしばらくは搭載されている定跡通りに進める。

まあ、逆に、私はプロ棋士側にそうされる覚悟は当然出来ているわけだが、「プロとしての意地もあるのでさすがにそれはやってこないんではないかなぁ」とか、「初手で定跡外すということはプロの実戦例にない指し方をしないといけないわけで、どこかに綻びが生じるのではないか」など思っているのだが…甘いかなぁ…。


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