やねうら王の最近のコミットで何が変わったのか

本日は第2期電王戦 第2局である。検討モードでやねうら王+elmoを使用されている方も多いと思うので、やねうら王の最近のコミットで何が変わったかざっと書いておこう。

WCSC27直前までのコミットでR100程度上がっていることは、uuunuuunさんのサイトの検証などではっきりした。何をどう変えたので強くなったという話はまたの機会にするとして、WCSC27以降のコミットで何が変わったのかざっと書いておこう。

主な内容としては、リファクタリングだ。ソースコードがかなり読みやすくなった。そんなに残念そうな顔をしないでくれ。多くの開発者に使ってもらってこそ発展していくオープンなプロジェクトだから、これがとても大切なことなのだ。

そんなわけで、速度面では以前のものとほとんど変わっていない。

AVX2版で2、3%ぐらい速くなってるが、まあ、レーティングで言うとR5とかその程度の差だ。あとトーナメントバージョンというのを用意した。こちらは、評価関数の値をcacheしておくメモリを1GBほど確保するので余計にそれだけメモリを消費するが、長い持ち時間だとその分、少しnpsが出るかも知れない。まあ、レーティングで言うとR30の差があるかどうかだが。

あと表引きに使っているテーブルをだいぶシュリンクしたので、使用メモリはだいぶ減った。最新版(V4.60)なら、いままで動かなかったスマホでも動作するかも知れないし、メモリ不足でいままで動かなかったノートPCでも動作するかも知れない。

それから、AVX2以外のコードいくつか書き直したのでAVX2以外でもそこそこ速くなった。魔女/Aperyよりnpsが出るかどうかは微妙だが、SSE2用でもAVX2版から3割程度のダウンに留まるので、レーティングで言うとR60程度下がるだけだ。魔女と探索部の性能でR100以上の差があるのだから、noSSE版であれ、SSE2版であれ、魔女/Aperyのそれより弱いということはありえない。しょぼいノートPCであれ、魔女/Aperyよりやねうら王のほうが間違いなく強い。

そんなわけで電王戦を観戦している方は、これを機にやねうら王+elmoを導入してみてはどうだろうか。

やねうら王の最近のコミットで何が変わったのか」への2件のフィードバック

  1. これは指摘したほうがいいのかなぁ。
    この記事トップページに全文出てます。
    数日待っても変わらないのでどうしたもんでしょうか。

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