【お詫び】やねうら王のブラウザ版はいつ完成するのか?

以前、私は「やねうら王のブラウザを作ります!」とツイートしたことがある。いまだ完成しない、どいうことなんだ、この詐欺師野郎とか、定期的になんとかちゃんねるに書きやがる輩がいるんだが、それに対してまずは期待して待ってくれている皆様にお詫びしたい。

しかしやね。そのツイートをした直後にBonanzaをブラウザで動かした人が現れたわけ。C++のソースコードをJavaScriptに自動的に変換する黒魔術みたいなのを使って。でも評価関数の読み込みにとても時間がかかるし、そもそもそのサイトのこと、知ってる読者おる?ほとんど、おらんでしょ。知ってたとして、恒常的に使ってる?使ってないでしょ。つまり、技術のプレゼンテーションとしては意味があるけど、将棋ファンにとってはそんなもの作っても無意味だってことだと思う。

だから作るならせめてエンジンはサーバーサイドで動いていないといけない。そのためにはサーバーの運営費要るよね。メンテ要員もいるよね。これ企業案件だとしたら月額保守料もらわないとやってらんないよね。だからサイト内に広告出すか何かしないと継続してサイト運営するの難しいんじゃないかな。「ブラウザ版できました、でも翌月閉鎖しました」では何やってるかわからないじゃん?

広告収入でまかなえるようにしようと思うと末永く使ってもらえるサイトにしないといけない。そのためにGUIの画面素材とか要るよね。サーバー側とクライアント側の製作費用どれだけかかるのか。これ企業案件だとしたら、300万円〜1000万円ぐらいだと思うんだよね。実際、これを構築するために、私は500万円ぐらいの予算は用意していたし、500万円かかるのは別に構わないんだけど、でも500万円だよ?この500万円をCSA(コンピュータ将棋協会)とか日本将棋連盟に寄付したほうがよっぽどコンピュータ将棋の進歩につながると思わない?

そんなことを考えていたら、マイナビさんからやねうら王の商用版を出さないかという話が来て(2017年上旬)、ああ、こりゃいいわい。そこで作ってもらったGUI素材をそのまま使わせてもらえたら、ブラウザ版を作るコストダウンが図れるし、GUI側をJavaScript(Electron)で書けば、それをある程度使いまわせるぞと。

それで、JavaScriptで作り始めたわけだけども、ところが、Electronの完成度が低くて、メンテナンス性などを考えるとこれを製品版のクオリティに持っていくのは現実的ではないということが徐々にわかってきて。それで急遽C#で書き直して現在に至ると。

まあ、結論的には、いつでも機会があればブラウザ版の開発に取り組みたいと思っているし予算も用意しているが、そこそこ開発リソースも要るし、サイト自体を継続的に保守していくためには、そこそこ集客できないといけないので、そのへんの枠組みをしっかりと見据えてからしかスタートできないというところかな。

とりあえず、来年以降、マリオメーカーの将棋版のようなサイトを作ろうと思っている。そのサイトを育てていく過程で、CPU対局、オンライン対局などが出来るようにしていきたいと思っている。(これらは誰かに対して約束するものではありません。できてなかったからと言って、俺のこと詐欺師呼ばわりとか絶対すんなよ。絶対にだ!)

【お詫び】やねうら王のブラウザ版はいつ完成するのか?” への10件のコメント

  1. クライアントサイドは responsive-kifu 使ってほしいなあ。成仏させてほしい。
    https://github.com/Responsive-Kifu
    将棋DB2の作者さん(たぶん。推定)がメンテナーまでやってくれているんですが、私が他のプロジェクトに時間取られて絶賛放置中。
    本当は、適当な将棋データベースと接続させて局面検索機能まで持たせるつもりでした。

    スポンサーというか、何らかのマネタイズの手段を用意しておかないとフリーなプロジェクトってこうなっちゃうんですよね。

    • 棋譜や指し手・局面の内部表現が異なると結局、それらをサーバーと送り合うときに変換が必要なので、その変換部分を書くぐらいなら、一から書いたほうがよほどすっきりするような…。

      • 私は、割と使える部分は使うタイプです。

        本職でないので、楽できるところは楽しちゃおうとするんだと思います。

        上のヤツでも某放送局のデータフォーマットが検索向きだと思ったので、そのまま残し、汎用性持たせるために簡単な kif 形式ファイル読み込み機能を追加、内部で kif → nkif (勝手に命名)変換を施しています。

        私の棋力なんてアマチュア底辺もいいとこなんで、プログラム自体が高速に動かなくてもいいから(局面表現が冗長であってもいいから)、お勉強用に似たような局面を探しにいってくれた方が役に立つと思ってそういった設計にしてます。

        やはりファンは(特にやねうらお氏には)「強い」将棋ソフトを期待しちゃうんでしょうね。

  2. こんにちは。いつもやねうらおさんのサイトを読ましていただいている者です。
    やねうら王のブラウザ版の話をお忘れになったのではないかとずっと疑問に思っていたので、その疑問を解決する意味で今回の記事はありがたかったです。

    そこで質問があります。
    以前にやねうらおさんは協力詰めsolverを出していらっしゃいましたが、普通の長編詰将棋を解くソフトも作るとおっしゃっていたように思います。

    実現可能性はありますか?あるとしたらいつですか?ずっと待っているのですが…(^_^;)

    • 長編詰将棋を解くエンジンとしては、tanuki-詰将棋エンジン(『将棋神やねうら王』に収録)がありまして、私も少しコード書くのに関わっています。(`・ω・´)b いま、このtanuki-詰将棋エンジンをさらに改造して、必死問題を解けるようにしようとしているところでございます。

      • ご返信ありがとうございますm(_ _)m

        必至問題を解けるソフトとは斬新ですね。必至問題を解くのはソフトにとっては難しいと聞いたことがあるので興味を持ちました。

        もう一つ質問があるのですが、tanuki-詰将棋エンジンというのは、どのレベルの長編が解けるものなのでしょうか?
        例えば、1つの目安としてミクロコスモスなどの超長編詰将棋を解けたりするような方向にエンジンを開発されているというわけではないのですよね…

        • > tanuki-詰将棋エンジンというのは、どのレベルの長編が解けるものなのでしょうか?

          50〜100手ぐらいまでのものでしたら、大抵瞬時(1秒以内)に解けます。探索木にDAG(≒循環)があるものは、解けにくいですね。その点、改良の余地ありです。あとメモリが少ない環境だとメモリを使い切ってしまって解けなくなることがあります。その2点を改良すれば、ミクロコスモスも解けるはずなんですけども…。

          • 50手〜100手なら大抵瞬時に解けるとのことですか、解図能力が高いようで驚いています。

            今後、循環などが入ってる超長編詰将棋や、驚愕の曠野などの恐ろしく複雑な詰将棋を解けるエンジンを開発なさるご予定はおありでしょうか?

          • 「驚愕の曠野」は現状のtanuki-詰将棋エンジンを10分ぐらい回してみましたが解けないですね。もう少し時間をかければ解けるのかもですが、GC(不要になった読み筋を掃除する)がないとメモリが足りなくなりますね…。

  3. この記事を

    ワイ スイッチでマリオメーカー作るで
    任天堂からオファーあったんや
    来年には発表できるから楽しみにしといてやー

    に空目

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