【ポエム】人間の知性を推定するAIについて

将棋ソフトで、対局後に自分の将棋の棋力を判定して表示してくれるものがある。あれは自分の弱点がわかってなかなか面白いと思うが、プレイヤーの棋力判定というのは、そういう自分が参考になるというだけではなく、オンラインゲームのマッチングにおいても重要である。

例えば、オンライン将棋サイトで、自分のレーティング(棋力を数値化したもの)が定まるまで数十局、弱い相手としか当たらなかったらどうだろうか?逆に、自分が級位者なのに、ノーレート(レートの値がつく前)のプレイヤーと当たって、それが桁違いに強いプレイヤーだったらどうだろうか?そんなオンライン将棋サイトは嫌ではないだろうか?

このように(少ない棋譜からの)プレイヤーの棋力を推定するというのは、アカデミックな主題であると同時に、現実的な(将棋に限らない)オンライン対局のサーバーなどで必要とされている技術である。

やり方は、色々考えられるが、思考エンジン側をMultiPV(複数の候補手を良い順に求める設定)で思考させて、プレイヤーが指したものが何番目の指し手であるかという平均順位を使うのがお手軽で、そのようなお手軽な方法でもそこそこ正しくプレイヤーの棋力を判定できる。(できればそのときの評価値も活用したほうが良いが、話が複雑になるのでここでは割愛する)

いずれにせよ、桁違いに強いエンジンがあれば、少ない棋譜からプレイヤーの棋力がかなり正確に判定できる。これは真理である。

(以下、チラシの裏に書くレベルのポエム。)

同様の手法で、(圧倒的に賢い人にとっては)相手の知性を少ない会話から推定することが出来る。自分のなかで想定解をいくつか用意しておいて、その何番目の解が返ってくるかを調べれば良いわけであるな。

東大生はこのような「値踏み」をよくすると言われるが[要出典]、彼らにとって賢さこそが自身のアイデンティティであり、自分より賢い人間を尊敬しなければ自分の存在を否定されるように感じるので[要出典]、相手の知性を早い段階で推し量る必要があるのだ。[要出典]

私からのアドバイスとしては、彼らにそのような「値踏み」をされたくないなら、彼らの想定の上を行くか(それは容易なことではない)、あるいは、その想定解をあえて外すことだ。そうすると判定不能という扱いになる。(それが常に良いとは限らないが、痴れ者のレッテルを貼られるよりはマシだろう)

【ポエム】人間の知性を推定するAIについて” への2件のコメント

  1. お疲れ様です。

    MultiPVの候補手のうち、どれを指したかで気力判定するというのは、目から鱗でした。
    私だったらほとんど候補手以外の手を指してしまいそうですが( ノД`)…。

    以下私のポエムですが、
    賢さをアイデンティティーとしているその大学の方は、大学1年目位の方々が多いのではないでしょうかね。

    学べば学ぶほど自らの無知を知り、それを乗り越えて初めて、未知への探求という世界最高峰への登山に似たリスクとベネフィットがある旅に出発できるように思います。

    あとどんな立場の方でも、相手がどこまで分かっているかを「把握」するために、質問し傾聴するスキルが求められるように感じる2018年の晩秋です。

    • > それを乗り越えて初めて、

      その乗り越え方が色々なパターンがあるような…。(乗り越えずに引き返す人だとか、隣の低い方の山に登山する人だとか、登山したあと人食い族のいる集落にたどり着く人だとか…)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です