「NNUEのネットワークサイズってNNUEの作者の那須さんが最適なものを選んでるんでしょ、いまさら工夫しても無駄だよ」という声がどこからともなく聞こえてきたのでここで反論しておきます。
続きを読む「Stockfish」カテゴリーアーカイブ
NNUEがStockfish本家masterブランチのマージされた件
ついにこの日がやってきました!
続きを読むStockfish NNUEに関する主観的レビュー
Stockfish NNUE – The Complete Guide
NNUE評価関数がStockfishに移植されたので、それについて情報をまとめておきます。
本記事は、日本語と英語でお送り致します。
※ 英語版はDeepL翻訳を使って訳したものを修正したものです。
This article is provided in Japanese and English.
The English version is translated using DeepL translation.
やねうら王、mブランチとは何なのか?
WCSC30(第30回 世界コンピュータ将棋選手権)がコロナのために中止となり、代わりにWCSO1(世界コンピュータ将棋オンライン大会)が有志によって開催された。そこで優勝したのは水匠であったが、この水匠の思考エンジンは、探索部やねうら王、mブランチであった。mブランチとは何なのか。mブランチは何故強いのかについて軽く書いてみたい。
続きを読む将棋ソフト開発者がStockfishに貢献する日
やねうら王を始めとする従来型の将棋ソフトはチェスのソフトであるStockfishの探索部を参考にしているのに、Stockfishに何ら貢献していないという趣旨のことを先日記事に書きました。
Leela ZeroがStockfishを超えた件
将棋ソフトの世界では、Deep Learning勢はまだ上位のソフトに追いついていないようですが(WCSC29の決勝にDeep Learning勢は残れていなかった)、チェスのソフトの世界では、この勢力図がいままさに変わろうとしています。
3年以上誰も発見できなかった探索部のbugがRustによって見つかったという話
だいたいにおいて、やねうら王ほどメジャーな将棋ソフトの探索部に大きなバグを埋め込むことは常識的に考えると不可能である。多くの人が改良に参加している&参考にしているので、誰かの目に止まるはずではある。ところが、公開後、数年も誰も気づかなかったbugがつい先日見つかった。Aperyの平岡さんが、AperyをRustで書き直している時にRustのコンパイラが警告を出したので気づいたと言うのだ。(WCSC29の会場で平岡さんから直接教えてもらった。)
互角局面集での棋力の計測は適切なのですか?
2016年に互角局面集というのを本ブログで公開した。従来、強くなったかの計測は将棋所を用いて定跡なしで自己対局させていた。しかしそれだと同じ進行・同じ戦型に偏るため何らかの互角に近い局面を用意する必要があった。
40コア以上でのLazy SMPの効率改善について
将棋ソフト『PAL』の山口さんからWCSC28のときに、やねうら王およびStockfishのLazy SMPの部分のコードだと、コア数が増えてきた時に同じdepthを探索しているスレッドが増えすぎて良くないのではないかという指摘があった。