以前、お知らせしたように、やねうら王プロジェクトでは、将棋の定跡を自動的に掘るスクリプトであるBookMinerを公開しました。このBookMinerというスクリプトは、GUIからマウスぽちぽちで操作できるようになっています。
将棋の大規模定跡生成スクリプトを公開しました
https://yaneuraou.yaneu.com/2026/06/18/shogi-bookminer/
その後、このBookMiner、将棋AI開発者の間でもかなり広まりつつあります。
四七八将棋の開発者は、このスクリプトを用いて対右玉雁木36万局面の定跡を公開されました。
【角換わり定跡公開】 対右玉雁木36万局面
https://note.com/478_shogi/n/n0ad9362b5e13
この定跡を引き継いだ(?)Nagisaの開発者が、floodgateに放流しているソフト名がminiconで、このソフトに搭載されている223手目までの長い長い定跡が話題になっています。
将棋、とうとう「223手目」まで調べ尽くされる
https://www.youtube.com/watch?v=4Xn82-Wc0a8
いまBookMinerで定跡を掘る人たちの間では、この右玉周辺の変化が熱いらしく、皆さん、熱心に掘っておられるようです。
ちなみに私の掘っている新ペタショック定跡には、floodgateに現れた上位ソフトの棋譜は自動的に取り込まれ、その周辺局面まで掘るようになってはいるのですが、特に右玉専用に掘っているわけではないので、右玉周辺の変化は、掘る量において負けている可能性があります。
そんな223手定跡ですが、これが途中までそっくりそのまま8月26・27日に行われている対局である王位戦第五局に出現したようです。
【衝撃】王位戦第五局で「223手定跡」の形が採用される
https://www.youtube.com/watch?v=mzJ3ycoSDPc
藤井聡太王位、伊藤匠二冠も、floodgateの上位ソフトの棋譜には注目されているということでしょうか。
ついでに言うと、藤井聡太王位、伊藤匠二冠も、BookMinerを活用していただければと思います。(すでに活用されている?)
将棋AI開発者のなかには、私のBookMinerの公開を評して「やねさんは、パンドラの箱を開けてしまった」と言う人がいます。
パンドラの箱に最後まで残っていたのは、希望でした。
BookMinerの先に残るものも、そうであってほしいですね。