つようら王11mini/microをMIT Licenseで公開しました

最近、CodexやClaudeに代表されるCoding AIが凄まじい勢いで進化しています。
スマホ向けの将棋アプリもCoding AIの手助けにより、雨後の筍のように登場しつつあります。

しかし、そうしたアプリの開発で問題となるのが、探索部と評価関数(評価関数パラメーター)です。

探索部は、まあ、Coding AIに任せて「やねうら王を参考に書いて」などと言えば、棋力が多少劣るものの、とりあえず動作するものを作ってくれるかもしれませんが、評価関数パラメーターのほうは商用利用可能なものが少なく、自力で学習させなければなりません。

自力で学習させるとなると、大量の教師データが必要で、その作成コスト、学習の時間、実験をする手間暇も馬鹿になりません。

また、スマホだと搭載メモリが少ない端末も多いため、評価関数のパラメーター数が多いとメモリをたくさん消費します。
そこで、できるだけサイズが小さく、そこそこ強いものがほしいです。

現在、ブラウザアプリなどで水匠5を搭載しているものをちらほらと見かけますが、水匠5はnn.binが63MB程度あります。
もっと小さくて、もっと強いものがMIT Licenseで公開されていたら、スマホアプリやブラウザアプリに組み込めて便利に使えそうです。

また、現時点で水匠シリーズの最新版は水匠11Plusですが、入手性の良さからか、いまだに水匠5も根強い人気があります。

そこで、今回、つようら王11miniとつようら王11microを頒布することにしました。

これは、つようら王11(水匠11Plusと同等の強さの評価関数)のために学習実験をしているときにできた副産物です。
今回、これらをMIT Licenseで頒布します。

水匠5の評価関数ファイルは約63MBありますが、今回公開するつようら王11mini/microは、進行度パラメーターを含めても、それぞれ約8.5MB、約4.5MBという小さなサイズです。それでいて、水匠5をR150~200程度上回る棋力を実現しています。(水匠11PlusにはR150ぐらい及ばないですが…。)

また、つようら王11miniとつようら王11microとでは棋風がずいぶん異なります。お好みに合わせてお使いください。

(ダウンロードは、下記のFANBOXの記事から)

つようら王11mini/microを無料公開 — やねうらおのFANBOX
https://yaneurao.fanbox.cc/posts/12761272

「つようら王11mini/microをMIT Licenseで公開しました」への4件のフィードバック

  1. さっそく、弊アンドロイドアプリ(「将棋棋譜解析」)に搭載させていただきました。無料で使用させていただくにはあまりにもったいなく、わずかではありますが支援いたしました。ありがとうございます!

  2. のんびりとX(Twitter)を眺めていたら、Codexの最上位モデルであるAstraを使ってAIモデルの重みを直接編集することで性能を向上させられるという話を見かけました。
    ( https://x.com/rikiyatakehi/status/2117313742891327994?a=AJ62qXRCv53brsl2oGc&s=20 )
    将棋AIの評価関数も同様の手法で強化したり小型化したりしてるものなのでしょうか。つようら王11mini/microとは直接関係のない話ですみません。

    • > 将棋AIの評価関数も同様の手法で強化したり小型化

      まだ将棋AIで使われた事例はないと思います。dlshogiの山岡さんがその手法に興味を持っておられるので、そのうち何かブログ記事になるのではないでしょうか。

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